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AKITA DINING なまはげ 銀座店の菊地社長様 インタビュー

週いち秋田では人との繋がりを求め更新をしておりますが、ご縁がありお会いした方のインタビュー記事を掲載させて頂いております。

AKITA DINING なまはげ 銀座店の菊地社長様にインタビュー

なまはげ銀座店を開くきっかけなどをお教えてください。

・初めは青年会議所の活動の一環でこちらのお店を開くことになりました。この店の内装は秋田の古民家の内装をすべて移築したお店です。東京にいながらにして秋田を感じて頂き、秋田の郷土料理の大半をご提供させて頂き、ここをきっかけに秋田に旅行に行って頂く機会になれば良いなと思いこのような設えにさせて頂いています。秋田に行ってもこれだけたくさんの秋田料理を1度に食べれるお店はそんなにないんですよ。

 

秋田への思いをお聞かせください。

・秋田は現在の日本の縮図だと思ってます。人口減少率が1番多い県で人口も100万人を割れています。少子高齢化や人口減少などでは日本の最先端をいっていて、この秋田でビジネスモデルを確立できなければ、人口減少が続いている秋田からどんどん企業が離れ商売が成り立たなくなる。それはまさに現在の日本と同じ、秋田でビジネスを断念して撤退する事は、将来日本での商売からも撤退する事と同じに事になるんじゃないかと危惧しています。

 

秋田の人ってどんな感じですか?

・秋田の人は若い人の手を引っぱり上げない風潮があるもしれないですね。俺もやらないからお前もやるなというような風潮です。ある事業を立ち上げる際には本当に大変な思いをしましたよ。

東京に出てきて一生懸命勉強された方が頑張って秋田のために色々やっていらっしゃるのかな~と感じていたのですが?

・だいたいそういう方は頭を小突かれてますよ。だから秋田ってあまり発展しないんだな~って思いもあります。秋田の中では我々はアウトサイダーですよ。秋田を売りやがって!と言われたこともありました。

とすると、内に篭りたいような感じなんでしょうか?

・ほんとその通りです!外面はいいけど、実際は内向的なのかもしれません。

どうしてそうなのでしょうか?

・昔の秋田は豊かだったからではないでしょうか?お米が獲れて海の幸も山の幸も豊富です。外へ出ていく必要が無かった。山形などはバンバン東京に売り込みに行っている印象があるんですけど、秋田はそうじゃない。

距離的なものなのでしょうか?それとも気質的なところなのでしょうか?秋田の人はそんなに改革しないというか、幕末に強い酒田藩との戦いでも佐竹藩は火縄銃で戦っていたと言われていて軍事改革もできなかった歴史がありましたね。

・鳥海山との県境は普通、稜線上にあるとは思うんですけど山頂を山形にとられちゃいましたからね。よく言われることですが、ご多分に漏れず、秋田を変えるのはよそ者・若者・馬鹿者なんじゃないかと思ってます。本来はオール秋田で変わっていかなきゃいけないんですけどね。

 

普段は東京と秋田とベースはどちらでお仕事されているんですか?

・ベースは秋田です。にかほ市のホテル・なまはげの仙台店もありますが、半分は秋田で仕事をしています。

是非、このなまはげ銀座店、ご友人とかご家族とかお誘いあわせの上、お越しください。

本当にこちらのお店に嫁さん連れて来たいと思うくらい素敵なお店ですね。

・ありがとうございます。週末になると家族連れのお客様が多いんですよ。店の中にかまくらがあるんですけどそちらにお子さんとご一緒の方がたくさんいらっしゃいます。その時、親御さんにお子さんに怒って欲しい事をなまはげ台帳に記載して、なまはげが台帳見ながら「テレビゲームばっがやっでんな~」とか「勉強しでねぇ~なー!」って話して、それが改まったらまた訪れて頂いて今度はそのお子さんを褒める。最近はなまはげも褒めるんですよ(笑) そうするとまたリピートして頂けるんです。なまはげも時代に合わせて戒め方も変わってきているんです。

本場のなまはげは褒めるんですか?

・褒めません!戒めてばかりです。最近は戒めてばかりだとパワハラで訴えられますけど(笑)

確かなまはげの行事は大晦日でしたよね?

・そうですね、大晦日です。それと2月に紫灯まつりというのもあります。昨年世界遺産で文化登録されて、現在でも男鹿にたくさんの集落でなまはげの行事がされているんですよ。来訪神っていいますよね。なまはげ伝導士という資格があって皆さんも受けて頂くことも出来るんですよ!年に1回試験があるんですが、芸能人の方も取っている方いるみたいです。たしか12月くらいだったと思うので、まだ間に合うんじゃないでしょうか?1日講習を受ける他に、テキストが送られてくるので、前もってきちんと勉強しないと受からないですよ!

 みんなで受けたら面白いかもね?

・いいじゃないですか!是非、皆さんで受験してみてください!面白いですよ!一応、私も伝導士なんですが(笑)、試験受けた時に冷や汗でましたよ。記述式の問題が多くて、きちんと勉強しないと本当にびっくりしますよ。ナマハゲ伝導士は私が受けた時は700人くらいでしたが、今は2,000人くらいいると思います。

(その場で試験の事を検索したら)男鹿で試験なんですね。秋田に行った事無い人が多いしみんなで受けてみましょう!秋田を観光して夜飲んで、次の日試験…

・試験前に飲むと大変ですよ!(笑)

試験を受けて人の繋がりも出来そうですよね。

・私が受けた時は全国から試験を受けに来てる方がいらっしゃいましたからね。

 週いち秋田のTシャツ作ってみんなでそれを着て試験を受けてみよう!

それはすごく面白い!男鹿の方たちも本当に喜びますよ!

こういう活動が広まっているという事は本当にうれしい事です。

私たちも菊地社長になまはげ試験の事をお伺いして、この繋がりが僕たちにどんな事が出来るのか?本当にありがたい事です。


私達、週いち秋田の活動で1番のターニングポイントになったインタビューでした。菊地社長から色々お話を伺い、まずは日本の縮図…という部分でここを見過ごしてはいけない気持ちになりました。負けない強い気持ちで日本を支えていかないと私たちの商売も立ち行かなくなる。今、ここ秋田を勉強させて頂いてありがたいな!と思いました。また、秋田県の方のイメージもその後の取材やインタビューで菊地社長の仰った意味が理解出来る事が多々ありました。

そして私たちの活動でももっとも大きな出来事であった「ナマハゲ伝導士認定試験」。この話を「なまはげ銀座店」でお聞き出来なかったら週いち秋田は無名のままで終わっていたかもしれません。

人との繋がりでラジオ出演や新聞紙面に掲載して頂いたりと活動の大きな転換となりました。

なまはげ銀座店様のご協力と菊地社長のお話には感謝してもしきれないほどです。どうもありがとうございます!

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中本佳孝

週いち秋田の編集長。ナマハゲ伝導士。 写真撮るのとラーメンとワンコが大好き。 11/29ABS秋田放送のエキマイクさんに出演させて頂いて週いち秋田の事をお話しさせて貰いました。12/16の秋田さきがけ新聞さんの朝刊に記事を書いて頂きました。

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  1. アバター平川

    なまはげがいるお店ですよね。
    子どもが行くと泣きます。
    なくこはいねがー

    • 中本佳孝中本佳孝

      平川さま
      銀座8丁目のなまはげがいるお店です!お子さんは泣いちゃう子がいらっしゃるようですね。親御さんもそれを目的にいらっしゃる方もいるとか?
      コメント、ありがとうございます(^^)

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