伝説のお店と「秋田豆腐」

週いち秋田の記事の本筋は「東京にある秋田を探そう」です。
ということで、どこかに秋田はないかと日々東京のあちこちをふらふら…もとい、調査をしている我々編集部において、とある記者が、通りかかった道で「ステーキ&秋田料理」という看板を見つけました。すごくないですかこの看板。場所は東京を代表する下町、台東区浅草です。
お店の名前は「すてえき屋すきずき」。早速に編集部の好き者4名で突撃。メニューを読むと、本当に秋田料理と鉄板焼のお店です。
最初に滋味深く香りの良いしょっつる鍋を食べたあと、秋田料理のいろいろなおつまみを食べて、生牡蠣なんかもいただきながら、最後鉄板焼でアワビとお肉!もうなんて贅沢な時間!
夜の浅草に響き渡るような大きい舌鼓をうちながら、奥から出てきてくださった、女性の店長様に色々お話を聞きました。そうです、我々は取材に来たのです。こちらはなんで鉄板焼と秋田料理のお店になったのか。
聞けば、お父様が同じビルの1階に「あらまさ」という秋田料理のお店を経営されていたのだが、数年前に亡くなられ、お店は閉店。そちらで働いていた板前さんに来ていただいて、こちらの「すきずき」で引き継いで秋田料理も提供しているとのことでした。
そしてこの「あらまさ」。知る人ぞ知る、東京でおそらく最も有名だったであろう秋田料理店なのです。2016年3月の閉店の際には「66年の歴史に幕」との見出しの新聞記事にもなっていて、そちらを見せていただいたところ、三船敏郎、石原裕次郎、仰木監督にイチローと錚々たる方々が足を運んだお店だったと書かれていました。このお父様の人柄にみんな惹かれ、最終日もたくさんの常連客で賑わったとのことでした。まさに伝説のお店です。
あらまさという名前は、秋田の有名酒蔵、新政酒造の親族と最初はじめたからだそうです。この日も新政酒造の様々なお酒を利き酒スタイルで多数出していただきました。(本当に贅沢ですねぇ。)そのアテとして頂いたいろいろなおつまみの中で、「秋田豆腐」なるメニューがありました。
「秋田にはないオリジナルメニューなのよ」と教えて下さいました。濃厚な豆腐の上に秋田名物「とんぶり」が乗っています。「畑のキャビア」ともよばれるとんぶりは、植物の実を加工したもの。秋田を代表するお魚であるハタハタの卵「ぶりこ」とも似ています。
「秋田豆腐」を食べているうちに、我々が探している東京の秋田ってこういうことなんじゃないかと感じました。「あらまさ」の先代のご店主が、東京の人に秋田を感じてもらいたいと考えて作られたメニューなんだろうなぁと。
豆腐の柔らかさととんぶりのぷちぷちと、楽しい食感を楽しみながら、この週いち秋田も、秋田豆腐のような存在になれればいいなと思いました。
数年前父の誕生日祝い(たしか)こちらのお店に伺ったことがあります。
その場で撮った写真をプレゼントとして頂いたワインのラベルにしてもらったはず。。
閉店されたお店も仲間で訪れたことがあります。
そんなに有名なお店だったんですね~。
折角東京の秋田を巡っておられるのであれば、お店情報を東京の地図で足跡残していくのも面白いかもしれませんね。
自分では出来ないので、あくまでも提案ですが。。
お店を食べログでブックマークするとか。