AKITAを世界へ

今回は、秋田とビジネスのつながりについて、少し話したいと思います。
秋田県には、木工芸、漆物、和紙、織物、焼き物など様々なジャンルで伝統的工芸品がありますが、経済産業大臣指定の伝統的工芸品としては、
樺細工
川連漆器
大館曲げわっぱ
秋田杉桶樽
の4つがあります。
我々、印刷業界と伝統的工芸品がどのようにビジネスに繋がるのか・・・。
実は数年前、あるクライアントから、「今度、うちのトップが台湾の要人のところに表敬訪問する予定があり、その手土産を用意しようと思うのだが、手伝ってくれないか?」という話がありました。
烏龍茶などお茶を飲む文化が、唐時代から続く台湾では、上流社会ではお茶専用の茶道具が古くから用いられています。そこで、世界でも珍しい山桜の樹皮を木地の表面に張ったもの又は積層状に貼り重ねた樹皮を彫刻した「樺細工」製品は、湿気を避け乾燥を防ぐ特性を持っており、茶筒として高い名声を得ていることに着目し、日本からのお土産として持って行きたいということでした。
で、我々はやることは?と聞くと、
「樺細工」を調達して、
寄贈:○○○○○
と入れてほしい
とのことでした。
我々がやる仕事としてはたったそれだけなのですが、
プロとして、贈答品として相応しい形を模索し納品しました。
「樺細工」は、山桜の樹皮を丁寧に剥がし、それを1年以上陰干しにしたものを使用するそうです。秋田県の職人の伝統的な技法で仕上がった作品に我々がひと手間を加えただけですが、今となっては誇らしい仕事の一つです。
最近、別のクライアントから、「提携している海外の企業のトップにお土産として渡せるようなVIP用のノベルティを作りたい」という相談がありました。
今回はアイテムから全て提案してほしいというご要望でして、クライアントにご満足して頂けるだけでなく、最終的にクールジャパンとして日本文化を世界に発信できるような提案をしたいと現在方向性を模索中です。
昨日も、「外国人が沢山集まる場所といえば浅草だ」と思い、浅草の街を散策してきました。
やはり、浅草の街にはいろんなMade in Japan があります。
その中で、AKITAから世界へ発信出来得る「大舘曲げわっぱ」と出会いました。
「大舘曲げわっぱ」は天然秋田杉を薄く剥いで柾目を取り出し独自の技術で曲げ輪を作り、山桜の樹皮にて縫留めして製作します。これ以上はまだ企業秘密ですが、もしかしたら、この「大舘曲げわっぱ」がクライアントのハートを射抜く提案に繋がるかもしれません。
今回、週いち秋田の企画に携わっているので、「大舘曲げわっぱ」が目に留まったのかもしれませんが、この提案がうまくビジネスに繋がればと思っております。
(おまけ)
浅草を散策している途中に、秋田料理が食べられるステーキ屋さんを見つけました。
残念ながらランチはやってなく入れませんでしたが、是非今度、ステーキ屋さんできりたんぽを食してみたいと思っております。
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