ゴホン!といえば龍角散

御茶ノ水にある神田明神の2年に1度のお祭り、神田祭の前になると、「エェ~アー」と木遣り(きやり)の声が響く龍角散のテレビCMが流れます。龍角散の本社が神田にあることに所以があるとおもいます。かくいう私も神田明神の氏子なので、神輿の季節がやってきたかとピリっと気が引き締まります。
で、この龍角散、もともと秋田藩佐竹家の御典医藤井家で開発・改良し、藩薬とされていたそうです。江戸時代からあるお薬なのですね。明治維新後に、この藤井家が神田で創業したのが現在の会社というわけです。現在も社長は藤井さんです。
秋田を飛び出し、東京などでビジネスをされている方は多数おられますが、ある意味元祖といえる会社かもしれません。
神田、というか、秋葉原におりますと、中国人観光客を多数見かけます。以前は炊飯器の「爆買い」が有名でしたが、今は家電量販店ではあまりみかけません。彼らがいまいるのはマツキヨなどの薬局です。中国では龍角散やサンテ(参天製薬)の目薬、熱さまシートなどが「神薬12選」と呼ばれていて、競うように買っていきます。大気汚染の深刻な中国では「のどを守る薬」として龍角散が珍重されているそうです。
廃藩置県という荒波や、売上頭打ち対策としての新商品開発など、さまざまにビジネスを展開してきた龍角散。先日のCMで中国でも販売開始とアナウンスされていました。秋田から東京、日本全国、さらにグローバル・ビジネスですね。
ということで、龍角散とかけまして、そのビジネス展開の勢いとときます。
そのこころは「せきをきったよう」。
おあとがよろしいようで。
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